【今のトレーニング業界は、本質を見失っている】
見た目の筋肉、重量や体重などの数字の変化、短期間での“分かりやすい成果”ばかりを追い求め、肝心の「身体の中身」が完全に置き去りにされている。
痩せる目的を持つ友人を誘って励まし合いながら、一緒にトレーニングと食事管理をすればいいレベルだ。
本来、トレーニングとは身体を進化させるための行為であるはずだ。
だが今や、多くの現場はその原点を見失い、次の2つに分類されてしまっている。
1. 【30年以上進化しないトレーニングと、危険なトレーナーもどき】いまだに「ビッグ3(ベンチ・スクワット・デッド)」が万能だと思い込んでいる。
まるで大きな筋肉をつけることこそが“正義”かのような風潮が、今なお業界全体を支配している。
雑誌や動画を真似してフォームをなぞり、マシンの重りをただ上げ下げする。
ベンチプレスで胸が張って一見たくましくなったようでも、その裏では猫背・巻き肩・肩の可動域制限が進み、肩こり・首こりを悪化させているケースが後を絶たない。
関節を壊し、筋肉を硬くし、動けない身体を自ら作っている。 |
2. 【食事指導は、管理栄養士に委ねるべき】「トレーニングで痩せた!」
トレーナーが中途半端な知識で「食事指導」を語る時点で、その現場はすでにズレている。
「筋肉をつけて、食事を減らして、体重が落ちた」 |
そして、いま溢れているのは
「趣味で鍛えて筋肉がついただけのトレーナー」
「現役時代に筋トレが好きで、今はトレーナー」
「脂肪のない身体を崇拝するナルシスト」
誰でも今日から“パーソナルトレーナー”を名乗れる時代。
本来、身体を変えるための時間が、ビジネスの都合と趣味の延長で参入障壁が低いのでトレーナーになっている。
この現実を27年の臨床現場で2万件以上の施術で見続けてきた。
またSNSに惹かれ、本質が分からない受ける側。
「鍛えながら整える“整鍛”」
それが身体を蘇らせ、進化へ導くの道だ。






