身体をひねるトレーニングのメリット|関節と筋肉の柔軟性が上がり、ケガの予防につながる理由

この記事の要点:身体をひねるトレーニングには、関節と筋肉の柔軟性を高め、ケガを予防する効果が期待できます。人間の動作に直線はほとんどなく、歩く、振り向く、投げる、打つといった動きはすべて回旋を伴うためです。整体・カイロプラクティック歴27年、施術件数2万件超の経験から、ふわ筋トレーニングの「ひねリッチ」という考え方をもとに解説します。


身体をひねるトレーニングとは

身体をひねるトレーニングとは、体幹や股関節、肩甲骨などに回旋の動きを加えながら行うトレーニングです。

一般的な筋トレやストレッチは、前後や上下といった直線的な動きが中心です。しかし、日常生活でもスポーツでも、直線だけで完結する動作はほとんどありません。ふわ筋トレーニングでは、この捻りを多くの動作に取り入れる手法を「ひねリッチ」と呼んでいます。


ひねるトレーニングの3つのメリット

メリット1:関節の動きが滑らかになる

捻りを加えることで、関節に適度な圧がかかります。この圧が関節周りの組織を動かし、動きが滑らかになります。

股関節は、大腿骨の骨頭が骨盤の受け皿にはまる「球関節」です。肩関節と同じ構造で、本来は前後・左右・回旋のあらゆる方向に動かせます。上下の動きだけでは使われない回旋の動きを加えることで、関節が持つ本来の可動域を活かすことができます。

メリット2:周囲の筋肉が連動して柔らかくなる

捻りの動きは、一つの筋肉だけでなく、周囲の筋肉や組織を連動して働かせます。その結果、一部の筋肉だけが硬くなるのを防ぎ、全体が柔らかく整っていきます。

サーモグラフィーを使った実験では、直線的なストレッチよりも、捻りを加えた部位のほうが筋肉の温度上昇が確認されています。筋肉が温まり血流が促されることは、柔軟性の向上につながります。

メリット3:体幹と股関節、肩甲骨が連動する

捻る動作では、腹斜筋をはじめとした腹筋群が、股関節や肩甲骨の動きと連動して働きます。体幹・肩甲骨・股関節が一体として動く状態を、ふわ筋トレーニングでは「体連(たいれん)」と呼びます。

体幹だけを固めるトレーニングでは得られない、全身の連動性が生まれます。


なぜひねるトレーニングがケガの予防になるのか

直線的な動きだけでは、ひねり動作に対応できない

ゴルフのスイング、野球のバッティングや投球、格闘技の打撃は、すべて回旋動作です。それにもかかわらず、トレーニングが直線的な動きばかりだと、身体はひねり動作に慣れていない状態になります。

その状態で競技のひねり動作を行うと、本来は股関節や体幹で作るべき回旋を、腰や膝、脇腹の筋肉が無理に担うことになります。

プロ野球やゴルフで見られるケガの傾向

プロ野球選手の肉離れ部位を調べたデータでは、腹斜筋(脇腹)が約25%を占めており、他の競技と比べて高い割合でした。野球の打撃や投球は、ひねり動作の連続です。ゴルフでも、腰痛や脇腹・背中の肉離れ、肋骨の疲労骨折といった、捻転動作に関わるケガが知られています。

子どもの頃から繰り返してきたスイングや投球で、大人になってケガをする。その背景には、直線的なトレーニングで身体を鍛えてきた影響があると、私は考えています。

柔軟性と連動性が、ケガに強い身体をつくる

関節が滑らかに動き、筋肉が柔らかく、全身が連動している身体は、特定の部位に負担が集中しにくくなります。ひねるトレーニングは、その状態を作る手段の一つです。


ひねるトレーニングの注意点

捻りの動作は、身体の左右の偏りが大きいまま行うと、特定の部位に負担が集中します。2万件以上の施術で、左右均等な身体の方に出会ったことは一度もありません。

そのため、ふわ筋トレーニングでは「加重リリース理論」に基づき、身体の偏りを理解した上で動作を組み立てます。また、トレーニング中に骨格や関節のズレをその場で整える「武流動導整体」を併用します。痛みがある場合や、動きに不安がある場合は、無理に行わず専門家に相談してください。


よくあるご質問

Q. ひねるトレーニングは、誰でも効果がありますか?

A. 関節の動きや筋肉の柔軟性を高めたい方、ゴルフや野球などの競技者、ケガを予防したい方に向いています。身体の状態によって適した動かし方が異なるため、痛みがある方は専門家の確認のもとで行ってください。

Q. 直線的なトレーニングは意味がありませんか?

A. 意味がないわけではありません。ただし、人間の動作に直線はほとんどないため、直線的な動きだけでは、ひねり動作への対応力が育ちにくいと考えています。

Q. ひねるストレッチと、ひねるトレーニングは何が違いますか?

A. ストレッチは筋肉を伸ばすことが中心です。ふわ筋トレーニングは、捻りを加えながら、動作の中で身体を整え、鍛えることを目的としています。

Q. 何回くらい行えば効果が出ますか?

A. 身体の状態によって個人差があります。ふわ筋トレーニングを受けた方は、トレーニング後にその場で、筋肉が柔らかくなり可動域が広がったと実感されることが多いです。


ふわ筋トレーニングで、ひねりを正しく取り入れる

ふわ筋トレーニングは、整体・カイロプラクティック歴27年、鍼灸臨床21年、施術件数2万件超の経験から生まれた、整えながら鍛えるメソッド(整鍛)です。ひねリッチをはじめ、加重リリース理論、体連などの理論をもとに、一人ひとりの身体の状態に合わせて指導します。


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